- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年5月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 5月の気温は平年を下回る日が多く、素麺の販売は全体的に低調に推移した。今後は気温の上昇が予想されることから、本格的な需要期に向けて販売の回復に期待したい。
繊維・ 同製品 繊維連合会 盛夏に向けた接触冷感、吸水速乾、UVカットなど機能性素材を使った商品や羽織物などの夏物が本格化しており、専門店では売上を伸ばしている店舗が多かったが、百貨店は免税売り上げが前年同月の高い伸びの反動で落ち込みが目立った。業界の状況としては、好調だった昨年と比べると足踏み状態が続いている。
木材・木製品 木材 木材関連では、原木等に「旬」があり、これからの時期は虫が入りやすくなるため、今のうちに手当てしようとする動きが見られ、売上は順調に推移した。
化学ゴム プラスチック 依然として円安の影響により、材料費やエネルギーコストが上昇し、利益率の低下を招いており、厳しい経営環境が続いている。「トランプ関税」の影響により、輸出関連や自動車関連分野では出荷を抑える動きが見られ、一部企業では影響が出始めている。しかし、すべての企業が減少傾向にあるわけではなく、出荷が増加していると回答する企業も多く、業界全体として一方向に動いているとは言い難い状況である。
窯業・土石製品 生コン 5月の出荷量は前年比10%減。
一般機器 機械 取引企業の業種により格差は見られるものの、全体としては受注が増加傾向にある。しかし、依然として原材料の高騰が続き、電気・エネルギー等の高止まりや人件費の増加、加えて深刻化する人手不足が影響を及ぼしている。さらに、トランプ大統領による関税引き上げの影響が不透明なため、依然として厳しい経営環境が続いている。
その他の製造業 毛皮革 現在、毛皮縫製加工についてはシーズンオフということもあり、オリジナル製品の製造に注力している。鹿皮については、積極的に展示会やマルシェ等に出展している成果もあり、注文や問い合わせが増加傾向にある。さらに、セーム革の注文も増加傾向にあり、製造が忙しくなりつつある。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年5月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 5月は野菜の大幅な単価下落により、量販店などの売上は前年比で80%程度まで落ち込んだ。特に、葉物野菜、果菜類、重量野菜などは、全体的に例年を大きく下回った。果実については、入荷量・単価ともに例年並みで推移した。
水産物 気候変動の影響で季節に合った水産物が減少し、仕入れが難しくなっている。また、燃料費などの高騰の影響を受け、経営面では依然として厳しい状況が続いている。水産販売取引は、対前年対比で鮮魚96.7%、冷凍104.3%で塩干を含めると全取引金額で96.3%となる。

小売業
石油 5月22日から政府による定額引き下げ措置の補助金制度がスタートした。新たな補助金制度により、SS現場では予想外のスタートとなっている。
家電 5月は商品の動きが鈍かったものの、電気工事を手掛ける組合員はリフォーム業務で忙しかった。今年もエアコンの仕入れ価格が昨年より上昇しており、それに伴い販売価格も上昇している。
配置薬 医薬品の終売品目の増加はやや落ち着いたが、原料輸入の遅延が影響しているのか、依然として欠品が続き、思うように仕入れができない状況が続いている。しかし、一定量の在庫確保に伴う負担増が懸念されている。組合員の減少が続き、組合組織の維持に苦慮している。
スポーツ用品 「トランプ関税」の影響により、ガソリン価格が高止まりし、円安の進行と相まって運送費が上昇している。この影響を受け、物価全般が上昇し、インフレが進行している。しかし、学校などの予算は固定されているため、実質的な値上げが長期化しており、売上にも影響が出ている。
プロパン 米国と中国の貿易戦争が依然として収束せず、世界的な景気低迷が懸念されている。その影響を受け、原油価格は値下がりし、LPガスも約1%減少している。
商店街 奈良市 天候にも恵まれ、ゴールデンウィーク期間中はインバウンドや日本人観光客を含め賑わったが、総通行人数は対前年比で減少している。5月後半になるにつれて欧米人観光客が減少し、その代わりに中華系の観光客が目立つようになった。
橿原市 寒暖差が大きく、時折強い雨が降るなどの気象条件が続いていますが、駅周辺ではインバウンド客の姿が多く見受けられる。これにより、商店街の売り上げに直接的に繋がるのは一部の店舗に限られているが、全体として人の流れが活発になり、活気が感じられる状況となっている。
県下全域 奈良国立博物館で開催されている「超 国宝」展は、インバウンド客よりも国内各地からの観覧者が多数訪れ、秋の「正倉院展」に匹敵するような賑わいを見せている。「人が来る」ことに伴い、それに比例して消費が増加している。
サービス業 旅館・ホテル 5月は修学旅行生とインバウンド客の増加が見られた。
広告業 インバウンド客の影響を受け、さまざまな業種で動きが活発化しており、広告関連の業務も増加傾向にある。一方で、人手不足が深刻な課題となっている。
建設業 鉄構 夏から秋にかけて、工事の物件数の減少と見積案件も少ない状況が続いている。仕事量は確保できたものの、工程が延びる物件も多く見られる。また、材料の価格が低下する傾向も見られる。
室内装飾 依然として状況は変わらない。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、食材配達が依然として好調で、受注件数、売上とも前年比110%の予測である。引越し便は、5月としては珍しい状況で単身者の引越しが増加し、受注件数、売上とも前年比160%強の予測である。
貨物運送 前年度と比較して、若干ではあるが、高速使用料が増加している。
その他非製造業 質屋 トランプ政権の政策による世界経済の不安定さから、市場は様子見の状態が続いており、高級時計やジュエリーの相場は下落傾向にある。金相場も乱高下を繰り返しており、商いは低調な状況が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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