- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年4月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 ギフト商品は出足好調で推移している。米不足や価格上昇の影響で麺類への関心の高まりが期待される一方、消費者の節約志向は依然として根強い。今後は気候の影響による需要増にも期待がかかる。
繊維・ 同製品 繊維連合会 気温の影響で初夏物の売れ行きが低調だったため、百貨店や専門店のほとんどが前年実績を下回った。業界の景況としても、受注が一段落した企業が多く、昨年と比べると足踏み状態に陥っている。
木材・木製品 木材 原木については、1月および2月の降雪による影響が回避され、その反動で出材量が大幅に増加している。今後も好調に推移すると予想される。
化学ゴム プラスチック アメリカの関税政策により、景気の先行きは不透明感を増しており、今後の経済環境が一層厳しさを増すことが懸念される。
窯業・土石製品 生コン 4月の出荷量は前年比21%増。
一般機器 機械 取引先企業の業種によって多少の差はあるものの、依然として原材料価格の高騰が続いている。加えて、輸送費や電気・エネルギーコストの高止まり、人件費の上昇、さらに人手不足の深刻化により、企業は厳しい経営環境を強いられている。また、アメリカのトランプ政権による政策の影響で、経済全体に対する不安も高まっている。
その他の製造業 百貨店で「奈良木型の靴」のイベントを開催し、来場者から高評価を得た。
毛皮革 現在、毛皮縫製加工についてはシーズンオフということもあり、オリジナル製品の製造に注力している。鹿皮については、展示会やマルシェなどに積極的に出展しているため、国内から鹿皮原皮が入手できるようになり、鞣し加工は絶え間なく操業している。さらに、セーム革の注文も増加傾向にあり、製造が忙しくなりつつある。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年4月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 1月に発生した雹被害の影響で、ジャガイモやブロッコリーなどの生育に甚大な被害が生じた。このため出荷量が減少し、相場は高騰した。一方、果菜類および葉物類は前年に比べて相場が低く、重量物も中旬以降は相場安で推移した。野菜の売上は前年比101.6%、単価は前年比97.0%となる。果実の売上は前年比107.7%、単価は前年比104.3%となる。
水産物 仕入れ材料費、物流費、燃料費などの高騰により経営環境は依然として厳しいものの、季節の変化に伴い海外・国内からの観光客が増加し、飲食店の景況は回復傾向にある。水産販売取引は対前年対比で鮮魚91.6%、冷凍98.4%で塩干を含めると全取引金額で93.8%となる。

小売業
石油 燃料油価格激変緩和事業が「定額引き下げ措置」へ移行するにあたり、販売業者からは制度変更に伴う業務の混乱を懸念する声が上がっている。一方、消費者の間では「ガソリンが5月22日から10円下がる」との誤った認識が広がっており、混乱を招く可能性がある。5月22日以降、まずガソリン価格は5円程度引き下げられ、その後は週に1円ずつ追加で引き下げられる見通しで、最大10円の引き下げに達した後は定額となる。
家電 この時期、特に売れる商品はないものの、電気工事を請け負っている組合員には一定の仕事量があった。
配置薬 社会の消費志向が大きく変化し、医薬品に対する購入意識も変わってきた。売上不振が続き、医薬品の終売品目が増加し、製造も終了となったため、さらに売上が伸び悩んでいる。組合員の減少が止まらず、組合組織の維持に苦慮している。
スポーツ用品 慢性的な円安と燃料費の高騰により、運賃や材料費が値上がりし、それに伴って商品価格の上昇が続いている。価格が短期間で何度も変動するため、一部のメーカーではカタログから価格表示を削除する対応を取っている。学校などからの注文や見積もり依頼があった場合、その都度最新の価格を確認して対応しなければならない。
プロパン アメリカの関税政策が影響を及ぼし、世界経済の低迷が予想されている。また、原油価格の下落と需要期の終了に伴い、プロパンガス価格は若干の下落が見込まれる。
商店街 奈良市 インバウンドの来訪は依然として好調である。一方で、各店舗からは「日本人顧客の売上が低調であるため、インバウンドによる売上で補っている状況にあり、全体として売上が大きく伸びているわけではない」との報告が寄せられている。
橿原市 名店街の飲食店は、材料費や燃料費の高騰により、仕入れ価格が大幅に上昇している。
サービス業 車整備 道路運送車両法施行規則等の改正により、令和7年4月1日からは車検証の有効期限満了日の「2ヶ月前」から車検を受けることができるようになる。この改正により、車検の混雑が緩和され、さらに自動車整備士の働き方の改善にもつながることが期待される。
写真 入園式や入学式が実施されたものの、少子化の進行が一段と加速し、写真業界にも影響が及んでいる。
旅館・ホテル 前年度と比較してインバウンド客が増加し、その結果、全体の売上が増加している。
広告業 仕事の依頼はあるものの、人手不足により受注が難しい状況となっている。外注も検討しているが、コスト面での見合いが取れないため、実行には至ってない。
建設業 鉄構 年度末から年度初めにかけての影響もあり、工事の見積もり件数が大幅に減少し、受注単価についても下落が見られる。また、すべての工事において、工期が延びている傾向が見受けられる。
造園 高齢で後継者がいないため、1組合員が廃業することとなった。
室内装飾 依然として状況は変わらない。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、受注件数は前年並みも長距離配送が前年比60%程度に減少し、売上としては前年比80%程度の予測である。食材の配達は依然として好調を維持している。引越し便は、単身者の引越しが減少し、受注件数は前年並みも単価が前年比60%に減少、売上は前年比80%の予測である。
貨物運送 運輸業界全体としては、景気が底を打った状態が続いており、現時点では大きな変化は見られない。
その他非製造業 質屋 金価格は、アメリカの関税政策の影響を受け、安全資産としての価値が上昇し、史上最高値を更新している。高級時計の相場は円高に振れたことにより下落傾向にある。ブランドバッグ市場は、高価格帯と低価格帯の二極化が進んでいる。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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