- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年8月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本年度の販売状況は、多くの事業所がほぼ前年並みか微増となっている。在庫数が減少しているため増産を図りたいが、高齢化や人手不足等で非常に厳しい状況となっている。
パン 学校が夏休みのため、給食事業の売上はありません。
繊維・ 同製品 繊維連合会 全国的に猛暑日が続いて夏物実需が旺盛で、百貨店は全社が前年実績を上回っており、専門店は秋物の立ち上がりこそ鈍かったが、晩夏物が売れ、前年実績を上回ったところが多かった模様。業界の状況としても引き続き好調を維持するメーカーが多く、回復傾向が続いている。
化学ゴム プラスチック 生産調整、在庫調整及び受注減の影響を受け、前年よりも売上高が減少に転じている。7月以降は受注量が大幅に減少しており、価格転嫁した値上げ分を超える受注額の減により収益状況がさらに悪化し、回復の見込めないような厳しい状況となっている。
窯業・土石製品 生コン 8月の出荷量は前年比10.5%増。
一般機器 機械 原材料費の高止まりに加えて、輸送費、電気・エネルギー代の高騰と人件費の高騰、人手不足などにより、厳しい状況が続いている。また、電気・エネルギー代などの諸経費の高騰が収益を圧迫している。
その他の製造業 毛皮革 業界としては、燃料費等の高騰が続いているため、価格転嫁が追い付いておらず、利益の確保が難しくなり厳しい経営状況となっている。鹿皮については、小口ではあるが国内の原皮の鞣しの注文が入ってくるようになってきているので、今後は展示会等にも積極的に出展し認知度を向上させ、販路を拡大していきたい。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年8月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 気8月は台風が多く発生した影響により、野菜類は葉物、果菜類を中心に高騰した。また、品質も悪化した状態が続いた。お盆商戦も、コロナが収束してきている割には前年度より伸びなかった。
水産物 水産物の取扱高は先月から少し減少している状況。ガソリン等の燃料費、電気料金等の高騰の影響を受け、品物への価格転嫁が出来ず経営面で厳しい状況が継続している。販売取引は対前年対比で鮮魚107.7%、冷凍96.6%で塩干を含めると全取引金額で104.3%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると87.7%である。
資源回収 鉄スクラップの入荷は少なく、価格の変動はなし。古紙も入荷が少なく、価格は変動していない。
小売業 石油 政府の激変緩和補助金の支給単価減少による実質仕切りの上昇に伴い、市況は6月下旬から段階的な底上げが続いている。夏季商戦は台風の影響もあり後半戦は余り振るわなかった。業界全体として収益重視の意識を徹底する必要がある。
家電 お盆以降も猛暑が続き、ルームエアコンの動きは8月末まで良かった。
配置薬 夏の猛暑で取り扱い商品の成分は変化しないが、仕入れるたびに値上がりしている商品もあり、価格転嫁どころの余裕もなく収益は減っている。また、他の経費も上がり、益々経営が厳しくなっている。
スポーツ用品 夏休みを迎え、体育館やグラウンドの使用が少なくなるこの期間に修繕・撤去・取替・取付け作業の最盛期を迎えている。しかし、限られた工期の中、更には年々暑さが増す過酷な環境の中、熱中症対策しながら作業を進めているが、ゲリラ豪雨や雷の発生で中断することもある。
プロパン サウジアラビアとロシアの原油減産の影響でLPガスの価格は上昇してきた。円安傾向と冬季需要期による価格の上昇が予想される。
商店街 奈良市 8月に入っても引き続き連日の酷暑で、人出は少なくないまでも中々購買意欲に繋がっていないという声が多く聞かれた。日が暮れて外は涼しくなっても、コロナを挟んで夜間の営業時間を戻せていない店も多い。
橿原市 お盆休みや連休などは旅行者も増え、飲食業や販売業は前月より人の出入りは多いが、売上げ上昇かといえば店舗によって異なる。しかし、飲食業は全般的に活気が出てきた。
県下全域 8月の猛暑は、商店街に出てくる人々の「出足」を鈍らせたが、アーケード型の商店街は「涼み」効果もあってか人が集まった。インバウンドは、欧米系やムスリム系の人が目立つようになった。しかし、地元客の買い物行動については、低調であった。
サービス業 車整備 資材、固定費の高騰が続き厳しい状況である。
写真 学校等が夏休みに入り、特に動きのない月間でした。
旅館・ホテル 売上は昨年同月比120%であるが、前月比では全国旅行支援が終了したため予約が鈍った。インバウンド宿泊人数は全体の24%(中国本土58%、フランス17%)を占めているが、処理水放出後は中国からの宿泊・宴会のキャンセルが多くなっている。インボイスに対応していない免税業社との取引が難しくなっている。
広告業 インバウンドや旅行者の増加により、仕事も増えつつあるが、材料費や人件費の高騰で利益の確保が難しい。
建設建築 建築 住宅ローン制度の改正により、令和6年から省エネ住宅に該当しない「一般住宅」の適用は対象外とされる。その影響により、町場工務店の受注量は減少することが予想されるため、受注獲得に向け、高度な施工技術の習得が必要となる。
鉄構 年内の工事関連は決まっているが、見積もり案件の数が少なくなっている。また、契約単価も下がってきており、内容的に厳しいため、鋼材価格が下がることを期待している。チェックバックが遅く、短期間での納期案件も多いため、人材確保にも苦戦している。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便の受注件数は、前年比90%程度の予測も長距離配送が大幅に伸び、売上は前年比110%程度の予測となるが、コロナ前には及ばない。引越し便の受注件数は、前年比80%程度、単価は前年比120%程度伸張し、売上はほぼ前年並の予測。
貨物運送 8月は盆休みなどで稼働日数が減少したことから、相対的に減収である。また、燃料高の高止まりが続いていることから、少しでも安い購入先を探すことが燃料高対策となっている。
その他非製造業 質屋 為替相場が145円台/ドルと再び円安になってきており、高級時計やブランドバッグは海外からの引き合いが強い。金価格が税込み小売価格で史上最高値の1万円/グラムを突破し、在庫価格の底上げや買取りが増加傾向にある。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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