- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年6月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 6月に入り本格的なギフトシーズンを迎え、物価高騰による買い控えを懸念していたが、売上は前年同月とほぼ同水準を維持した。猛暑が続いているため、今後の販売に対する期待が高まっている。
繊維・ 同製品 繊維連合会 気温上昇に伴い、夏物の実需が活性化している。百貨店は高額品の落ち込みが続いていたが、国内客の売上高は堅調であった。専門店も夏物は好調であったが、前半の低気温で苦戦した店舗は後半に挽回できなかった。業界全体では、忙しいメーカーと受注減少に苦しむメーカーの格差が広がっている。
木材・木製品 木材 例年、6月は梅雨の影響で原木の出材量が減少する傾向にあるが、今年はその影響が限定的で、出材量は例年を上回った。加えて、平均単価も上昇した。
化学ゴム プラスチック 依然として円安が続き、材料費やエネルギーコストの増加、さらに利益率の低下を引き起こしており、厳しい状況が続いている。トランプ関税の影響が不明確な中、輸出関連や自動車関連では出荷抑制が見られる。一方で、生活者向け企業では通常は閑散期であるにもかかわらず、夏季商品の発注が増加している。業界全体が一方向に進んでいるとは言えない状況である。
窯業・土石製品 生コン 6月の出荷量は前年比12%増。
一般機器 機械 取引企業の業種により格差は見られるものの、全体としては受注が増加傾向にある。しかし、依然として原材料の高騰が続き、電気・エネルギー等の高止まりや人件費の増加、加えて深刻化する人手不足が影響を及ぼしている。さらに、トランプ大統領による関税引き上げの影響が不透明なため、依然として厳しい経営環境が続いている。
その他の製造業 10月にイオンモール大和郡山店において、靴の展示・販売イベント「靴EXPO」の開催を予定している。
毛皮革 毛皮縫製加工については、サンプル制作の依頼はあるが、受注に至るかは未定である。また、受注数量は年々減少傾向にあり、売上確保のため即売会出展などの取り組み強化が必要な状況である。鹿皮の鞣し加工については、引き続き引き合いが多い。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年6月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 6月は、昨年を下回る単価で推移した。上旬・中旬は土物が中心となり、大幅な単価安が続き、売上が伸びず、前年を下回る結果となった。異常気象により梅雨明けが6月末となり、今年の夏は品薄状態と高値が予想される。
水産物 気候変動の影響で水産物の漁獲高が減少し、仕入れが難航している。また、物価高の影響が続き、経営は依然として厳しい状況である。水産販売取引は対前年対比で鮮魚91.1%、冷凍93.0%で塩干を含めると全取引金額で91.3%となる。

小売業
石油 近年、SSの閉鎖や廃業事例が増加傾向にあり、既存の販売業の従業員を受け入れる事例が増えている。人材不足が深刻化する中で、こうした従業員が貴重な即戦力として経験を活かし、新しい職場で活躍するケースが増加している。
家電 6月下旬からエアコンの売れ行きが好調で、多くの店が忙しくなった。今後も勢いが続くと期待される。
配置薬 組合員の減少が続いており、組合組織の維持が困難な状況となっている。
スポーツ用品 家族経営や個人事業主の店舗においては、後継者問題が深刻化している。また、少子化の影響による児童・生徒数の減少と運動部活動向け用具・ユニフォームの需要が縮小している。
プロパン 6月の原油及びプロパンガス市況は、増産や景気減速懸念、トランプ大統領の対中関税強化の影響で、市場心理が冷え込み、価格には下押し圧力がかかり、若干の値下がりが予想される。
商店街 奈良市 梅雨空が少なかったものの、急激な気温上昇が影響したのか、来訪者数は昨年度を下回った。後半には再び欧米系の来訪者が増加し、「梅雨時期を避ける」傾向があると推測される。
橿原市 6月に入り天候が不安定で、暑さも真夏並みの日が多いためか、人の流れが日によって大きく変動した。
県下全域 「超 国宝」展には、全国各地から多数の観覧者が訪れ、秋の「正倉院展」に匹敵する賑わいを見せている。また、県内では、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟」(郡山城主・豊臣秀長)に関連した商品やサービスの企画が動き始めている。
サービス業 車整備 整備工場に車を持ち込むことなく、自動車整備士に自宅や自社で整備をしてもらいたいというニーズに応えるため、新たに「訪問特定整備」制度が設けられ、令和7年6月30日より施行された。
写真 梅雨の期間が短く、少雨の影響で学校行事が順調に進行したため、写真業界も順調に推移した。
旅館・ホテル 6月は国内旅行の需要が減少した。
広告業 広告業の売上は全体的に増加しているが、その内訳を見ると、売上の増加は主にIT関連の分野によるものであり、広告物の製作に関しては依然として厳しい状況が続いている。
建設業 建築 6月から熱中症対策の義務化が始まり、現在は安全週間(7/1~7/7)に入っている。猛暑の影響で作業中の怪我が増加しており、熱中症対策に加え、私生活での体調管理も呼び掛けている。
鉄構 鉄骨工事の見積もりは徐々に増加しているが、全体的には工事物件数が少ない。鋼材を扱う企業は、依然として仕事量が少ない状況にある。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は長距離配送が増加し、売上は前年比115%の予測である。また、食材の配達は引き続き好調である。引越し便は、単身者の引越しが増加し、受注件数は前年比85%強となるが、売上は前年比140%の予測である。
貨物運送 6月の高速使用料は、前年度と比較して、若干ではあるが増加している。
その他非製造業 質屋 中東情勢の緊迫化を受け、安全資産として金が買われ、相場は上昇している。ブランドバックや高級時計は、トランプ政権下での関税による為替の不安定さから慎重な動きとなっている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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