- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年7月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 ギフト商戦は売上減少を予想していたが、例年並みだった。しかし、経費が増加し、利益増加にはつながらなかった。また、米価格の高騰に伴い麺類需要の増加を期待したが、特に目立った影響は見られなかった。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店は免税売上高の落ち込みが続いているが、猛暑によりTシャツ、ブラウス、パンツなどの盛夏アイテムに関しては百貨店・専門店ともに活発に動いた。業界全体では、メーカー間での好不調の格差が広がっている。
木材・木製品 木材 原木については、記念市開催の効果により集材量が増加し、平均単価も前年を上回り、取扱量・売上ともに増加している。製材業では、依然として厳しい状況が続いている。
化学ゴム プラスチック 依然として円安が続き、材料費やエネルギーコストの増加、さらに利益率の低下を引き起こしており、厳しい状況が続いている。トランプ関税の影響が不透明な中、輸出・自動車関連では出荷が減少し、食料品の値上がりにより日用雑貨の販売も低調となっている。一方、クリーンルーム対応設備に投資した企業では化粧品等の発注が増加するなど明るい動きもある。製品特性や顧客開拓の取り組みにより、企業ごとの景況に差が見られる。
窯業・土石製品 生コン 7月の出荷量は前年比13%減。
一般機器 機械 取引企業の業種により格差は見られるが、全体として受注は増加傾向にある。一方で、原材料価格の高騰に加え、電気・エネルギーコストの高止まりや人件費の上昇、人手不足の深刻化が引き続き経営に影響を及ぼしている。さらに、トランプ大統領による関税引き上げの影響が不透明であり、依然として厳しい経営環境が続いている。
その他の製造業 大阪の靴修理専門店にて、8月1日(金)~31日(日)の1ヵ月間、「奈良木型の靴」の試着受注会を開催する。
毛皮革 毛皮加工は定番商品の注文はあるものの、数量は減少傾向にあり、納期も短縮傾向にある。鹿皮は小ロットながら全国から鞣しの依頼が多く、セーム革の注文も多いため製造が追いつかない。一方、毛皮の鞣しは受注がなく、厳しい状況が続いている。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年7月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 昨年に比べ梅雨明けが早く、雨の被害が少なかったため、全体的に相場は安定していた。特に、葉物野菜や果菜、土物類は相場安であった。一方、気温の上昇により品質は大きく低下した。果実に関しては、野菜とは逆で全体的に価格高であった。
水産物 気候変動の影響で水産物の漁獲高が減少しており、仕入れが困難になっている。物価高の影響は依然続いており、厳しい状況が続いていますが、夏の観光客の来県増加により回復の兆しが見え始めている。水産販売取引は対前年対比で鮮魚95.6%、冷凍101.6%で塩干を含めると全取引金額で96.3%となる。

小売業
石油 先の国会でガソリン税の暫定税率廃止が決定され、廃止時期については早期の実施を目指して調整が進められている。燃料課税に関する本格的な議論の機会を失わず、慎重に検討を重ねていく必要がある。
家電 7月中旬まではエアコンの需要が高かったが、7月末には落ち着いた。リフォーム関連店舗は昨年同様に忙しく、エアコンは量販店や通販の価格を見たお客様が多いため、販売が難しいという声も聞かれた。
配置薬 組合員の高齢化が進み、廃業による減少が止まらない状況が続いており、組合組織の維持に苦慮している。
スポーツ用品 自治体等の入札対応にばらつきがあり、購入計画の遅れが目立つ。現場の要望は春に出されているにもかかわらず、入札は夏休み期間にずれ込み、納期が8月末では対応が困難となっている。価格優先の姿勢により、必要な時に物が届かない事態も発生している。
プロパン 中東リスクは依然として残るものの、中国や欧州の景気減速を背景に、原油及びプロパンの需要は伸びていない。その影響で、プロパン価格はやや下落傾向にある。
商店街 奈良市 気温の高い日が続き、散策が中心となる奈良では、客足が遠のいている。インバウンド客は一定数見受けられるものの、日本人客の売上が減少している。
橿原市 猛暑が続いているため、名店街の北側では百貨店への来客が減少しており、特に平日はその流れが少ない。南側では夏休み開始後、家族連れやバスで大阪万博や小旅行に出発する人々が増加していますが、直接的に飲食店などの売上にはつながっていない。
サービス業 写真 学校の夏休みにより、写真業界では需要が一時的に落ち着いている。
旅館・ホテル 7月5日の災害予言が広まり、インバウンド需要に影響を与えた可能性がある。また、酷暑の影響で外出を控える傾向が強まり、客足が伸び悩んでいる。大阪万博開催から3ヶ月が経過したが、奈良地域への波及効果は限定的で、宿泊客の増加にはつながっていない。
広告業 人手不足が続く中、連日の暑さが影響し業務効率が低下、売上が伸び悩んでいる。
建設業 鉄構 一時的なものと思われるが、鉄骨工事の小規模物件が多く、忙しい状況が続いている。また、工事着手時に図面などの決定が遅れることがあり、その結果、最終的な出荷が遅れる物件も見受けられる。
室内装飾 依然として状況は変わらない。夏の暑さの中での作業は、作業効率の低下を招いており、従業員はこまめな休息を必要としている。今後、熱中症予防のための対策を強化する必要がある。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は長距離配送が増加し、売上は前年比120%の予測である。また、食材の配達は引き続き好調である。引越し便は、単身者の引越しが減少し、単品の配送が増え受注件数は前年比150%と伸張するも単価が大幅に下落し、売上は前年並みの予測である。
貨物運送 高速道路使用料は、前月・前年同月と比較しても大きな変動は見られない。
その他非製造業 質屋 金価格は、米貿易交渉の進展に楽観的な見方が広がり、安全資産に対する需要が後退し、下落傾向にある。ブランドバッグや高級時計は、インバウンド需要の減少やアメリカの関税政策の影響による不安定さを受けて、慎重な動きとなっている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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