- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年6月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 ギフト商品の売上は前年度より増加してきたが、生産量が減少傾向になり、在庫が不足する事態となっている。
パン 製造に関しては安定している。しかし、今後、学校給食事業は大変厳しい状況に置かれていく。
繊維・ 同製品 繊維連合会 大手百貨店は行楽やビジネスなど外出需要の回復によって、衣料品や服飾雑貨の盛夏物が売れたことにより前年実績を上回っており、専門店についても都心に比べ、郊外の勢いが弱かったものの、気温上昇を背景に夏物が売れ、前年実績を超えた店が多かった模様。業界の状況としては引き続き好調を維持しているメーカーが多くあり、依然として回復傾向が見られる。
木材・木製品 木材 全体的な住宅着工の減少で、木材の需要は減少し在庫が過多になっている。
化学ゴム プラスチック 生産調整と在庫調整の影響を受け、前年よりも生産高が減少に転じている企業が増えてきている。販売価格への転嫁が思うように進んでおらず、依然黒字幅の減少が続いている。雇用人員を確保するために多くの外国人を雇用している企業が多く、熟練技術者や新規の従業員を確保していくのが難しい状況。
窯業・土石製品 生コン 6月の出荷量は前年比11.5%増。
一般機器 機械 依然として、原材料及び輸送費、電気・エネルギー代の高騰に加え、人件費の高騰、人手不足などにより厳しい経営を強いられている。仕事の引き合い・受注ともにやや良好であり、価格の値上げもやや受け入れられているが、電気・エネルギー代の高騰が、それを上回っており、経営を圧迫している。
その他の製造業 毛皮革 毛皮加工は来シーズンに向けて、定番商品の加工注文が入り始めた。また、新商品開発を模索し、オリジナル商品を作っている事業所も増えてきている。獣害駆除の関係で、鹿皮以外を鞣してほしいという問い合わせがある。業界的には非常に厳しい状況が続いているが、組合事業を通じて毛皮・鹿皮の素材としても魅力を発信している。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年6月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 全体的に天候が悪く雨の日が続いたことにより、量販店の販売が低下と青果物の入荷も不安定な月であった。野菜、果実の売上げは昨年を大幅に下回り、全体的に消費の低迷が大きく現れた月であった。
水産物 仕入価格や原材料等の物価高が続いており、品物への価格転嫁ができないため経営面では厳しい状況あるが、経済も回復に向かっていることから来県者も増え水産物の取扱高も徐々に戻りつつある。全取引金額は対前年対比で108.9%となるが、令和元年同月と比較すると91.6%である。
資源回収 鉄スクラップの入荷は少なく、価格は横ばい。古紙も入荷が少なく、価格は横ばい。
小売業 石油 6月に入り元売仕切値の動向や今後の燃料油価格激変緩和対策事業の補助金減額などを踏まえ値上げに転じている。補助金が減額されれば仕入値が上がり、価格転嫁しなければ収益を圧迫し経営が苦しくなる。
家電 朝晩の気温が低い日や雨の日が多く続いたため、エアコンの売れ行きが悪かった。しかし、雨でも気温が上がり湿度も高くなると、急に売れ始め忙しくなった。
配置薬 5月以降、商品仕入単価の値上げが続いている。再値上げされる商品もあるが、販売価格への転嫁が思うように出来ず、収益を圧迫している。また、求人しても応募がない。
スポーツ用品 小・中学校では水泳授業が始まるが、水泳帽の学年単位でのあっせん販売も無くなり、量販店での購入も容認されているので、どれだけの販売要請があるか読めない。
プロパン ロシア産の安価に精製されたプロパンガスの影響で、アジアでは潤沢な供給があり価格が下落傾向。しかし過度な円安の影響で日本での下落幅は限定的。
商店街 奈良市 6月に入り、外国人観光客がすっと減った。しかし、国内観光客、修学旅行生は堅調で例年(コロナ前)の同月より人出は多かった。但し売上に関しては人数程ではなく景気の不透明さが表れている。
橿原市 商店街に人の流れが戻り、活気が出てきている。新規店舗(飲食店)では、昼間は行列の状態で、周辺店舗でも良い影響が出ればと思っている。医療関係では患者さんが微増している。
県下全域 人出(観光客)は明らかに増えてきているがてきているが、「ものが売れている」という状況にはなっていない。
サービス業 車整備 資材高騰と固定費の高騰が続いている。
写真 アフターコロナ社会が実感されるようになって、社会全般に通常状態への復帰が見られます。但し、業界での復帰の実感には多少の時間がかかると思われる。
旅館・ホテル コロナ禍での借入金返済がR6年9月とR7年9月から返済が始まるので、今の状況が継続するか不安である。宿泊については2019年6月比では88%となっている。インバウンドは全体売上の約2割(中国本土35%、韓国15%、アメリカ20%、フランス10%、その他地域20%)となっている。アルバイト・パート社員の募集をしても集まらない。
広告業 コロナウイルスの5類への移行とインバウンド効果で、少しずつ上向き始めた。
建設業 鉄構 鋼材価格が高値のまま推移し、工事の見積もりが少なくなっているが、大阪万博やIRなどの仕事が、関西地区全般で増える事を期待してる。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、受注件数・売上とも前年比90%程度の予測、業種は、製造業・建設業関連が比較的動いているもののコロナ前には及ばない。引越し便は、単身者の引越しが大幅に減少し、受注件数は前年比90%程度、しかし単価は前年比50%程度の状況。
貨物運送 人の動きが活発化するも、物流は一向に改善せず、燃料の高止まりと共に、働き方改革への対応など厳しい状況が続いている。働き方改革を想定し1ヶ月実施したところ、ドライバーの収入及び会社の売上が約3割程度減収となり、本格実施されれば会社運営は難しい。
その他非製造業 質屋 為替相場が140円台/ドルと再び円安になってきており、海外向けのブランドジュエリーや高級時計の相場が上昇傾向にある。また、ブランドバッグの相場は安定傾向にある。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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