- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2024年2月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本年も恒例のト定祭(手延べ素麺の初相場を占う)が大神神社で行われ、2年連続の安値のご神託を受けた。生産者不足(人手不足)の問題があり、年々製造量が減少傾向にあるが、現在製造を続けている生産者が増産体制をとってくれているため、需要には応えられている。
パン 2月も売上は減少している。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店の売上高は、旺盛なインバウンド需要と国内客の両面で伸びており、専門店も上旬にセールの冬物が動き、暖かくなった中旬は春物需要が活性化した結果、売上高・客数ともに前年を上回ったところが多かった。業界の景況としても引き続き好調を維持しているメーカーが多く見受けられるように思う。
木材・木製品 木材 資材、人件費の高騰により、住宅着工が減少し厳しい状況となっている。
印刷 印刷 人材不足が顕著になる。
化学ゴム プラスチック 株価の上昇に伴い社会的に賃上げの気運が高まっている。しかし、賃上げを実施したいが、賃上げした人件費を含めた価格転嫁ができないのが現状である。業界では、受注状況は改善してきているが、依然と原料価格の高騰が続いており、収益状況が好転するまでには至っていない。
窯業・土石製品 生コン 2月の出荷量は前年比1.4%増。
一般機器 機械 全体的には原材料費の高止まり、輸送費、電気・エネルギー等の高止まりに加え、人件費の高騰が経営を厳しくしている。また、取引企業の業種により、年明けから中国経済の減速の影響や国内設備投資の減少により、受注が低調に推移している企業もあり、厳しさが増している。
その他の製造業 顧客の足に合った靴選びを推奨するために、全国団体が開催する「靴のフィッティングについての デモンストレーション」に組合員が参加する。
毛皮革 鹿皮については、国内で駆除された鹿皮の鞣し依頼が増加傾向にある。これは積極的に展示会等に出展していることが影響していると考えられる。業界としては、2月に東京ビッグサイトで開催されたギフトショーに出展したので、新たな販路開拓に繋がったのではないかと期待している。

県内の景況情報(非製造業)

【2024年2月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 全体的に売上も単価も低迷した。特に野菜が悪く、野菜の入荷量は92%、果実は90%と大きく減量した。季節が2週間程度前倒しになり、桜の開花も早いと予想されており、販売戦略の入念な検討が必要。
水産物 取扱高は前年度に比べ少し増加してきた。しかし、物価等の高騰などの影響を受け、引き続き経営面で厳しい状況が継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚109.3%、冷凍99.0%で塩干を含めると全取引金額で104.0%となるが、コロナ前の令和2年同月と比較すると89.6%である。
資源回収 鉄スクラップは、入荷が少なく価格変動はない。古紙も入荷が少なく価格変動はない。

小売業
石油 エネルギー価格上昇を抑える政府の燃料油価格変動緩和事業の4月末を巡り、円滑な出口戦略の運用を求め、エネルギー庁に要望書を提出している状況である。
家電 毎年、この時期は商品自体の動きが少ない。しかし、電気工事で使う部材などの価格上昇は止まりそうにない。
配置薬 原料高騰と製造基準見直しにより、製造品目の終売が今も続いている。原料自体が不足気味で製造も遅れている状況で、消費者から製品を求められても届けることが出来ず、得意戸数の減少が続いている。
スポーツ用品 「キャッシュレス決済」に対応しているか?との問合せが少しずつ増えてきている。 他業種では対応を始めたとの声を聞くが、費用対効果を考えると導入すべきか判断しかねる。
プロパン 中東OPECの原油減産と北米の大寒波の影響で在庫が減少したため、LPガスの価格は少し上昇している。
商店街 奈良市 2月は売上が「底」の時期ですが、今年は比較的気温が高めだったことと3連休が2回あったこともあり、人出は多く売上にも貢献した。また、2月後半頃からまた欧米の観光客が増えたように感じられる。
橿原市 駅周辺に飲食店が多く、特に駅南側は週末の夜間を中心に人の流れが多くなっている。その流れが商店街全体の収益につながっていないが、一部の店舗では良い影響が出ている。
県下全域 年末年始にオープンした飲食店舗等は、引き続いて、一定の集客を得ている。また、県内では、「イベント見直し」の動きが目立ち、一部には不安視する見方もある。
サービス業 車整備 コロナ禍以前の状況に戻っている。
写真 世間ではコロナ禍が明け日常に戻ったという気分ですが、業界では半ばくらいの感じがする。
旅館・ホテル 昨年と比較すると今年は、宿泊補助金がなかった事と中国圏の春節時期の宿泊が思うようにいかなかった。令和8年頃からコロナ融資の返済が始まるので大阪・関西万博のあと順調に返済していけるかが心配です。
広告業 株価は上昇しているが、我々中小企業は賃金の高騰で苦戦が続く。
建設業 鉄構 中小の工事物件は少なく、2、3月は時間的に余裕がある。4月から残業時間規制の問題もあり、対応をめぐって混乱もあると思われる。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便の受注件数・売上とも前年の110%程度の予測で製造業、建設業関連の動きが好調。引越し便は、単身者の引越しが減少し、家具・家電の移動が中心となるが、受注件数は前年の倍の伸びを見せるも単価が半減し、売上としては前年比100%強の予測。
貨物運送 2月に入っても好転の状況はなく、更には依然として燃料価格の高止まりと、「働き方改革」の動きの中で待遇改善を求めて、若干のドライバーが他社へ転職する動きが起こりつつある。
その他非製造業 質屋 金価格は引き続き1万円を超える高値で推移してはいるが、大きな値動きはなく、買取り件数は減少傾向にある。高級時計とダイヤモンドの相場の下落は底打ち感があるが、依然安値傾向である。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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