- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年9月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本年度の素麺製造が始まるが、気温が非常に高く、暑さで製造者は苦戦を強いられている。人手不足も解消されないため、手延べ素麺業界は依然厳しい状況である。
パン 学校も9月より通常通り始まったので売上は安定している。今後の課題として、賃金の上昇・物価の上昇に併せて、加工賃の上乗せ・値上げを実現していかないと廃業の危機に遭遇しつつある。
繊維・ 同製品 繊維連合会 長引く残暑で秋物が伸び悩んでおり、百貨店はラグジュアリーブランドやインバウンド(訪日外国人)需要が大きく伸びて前年実績を上回ったが、専門店は秋物が低調で厳しかった模様。業界全体としても受注が一段落したメーカーもあり、回復傾向にやや足踏み状態が見られる。
木材・木製品 木材 秋を迎えるこの時期から木材は本場で、原木の出材量も増加しつつある。
印刷 印刷 特に資金繰りが好転ということでもないが、助成金を上手く活用している企業が多い。
化学ゴム プラスチック 受注減の影響だけでなく中国経済の様子見や円安状態の長期化の影響を受け、売上高の減少と収益悪化に歯止めがかからない厳しい状況が続いている。加えて、資材の高騰や最低賃金の大幅な上昇により製造コストが圧迫されるため、さらなる製造工程の改善や効率化を進めていかなければならないが、それも限界に近い状態となってきている。
窯業・土石製品 生コン 9月の出荷量は前年比5%減。
一般機器 機械 依然として、原材料費の高止まりに加えて、輸送費、電気・エネルギー代の高騰に加え、人件費の高騰、人手不足などにより、厳しい経営を強いられている。特に自動車関連においては、脱炭素社会に向けての電気自動車、水素自動車への変化が求められており、100年に1度と言われる大変革の時代を迎えており、その対応に苦慮している。
その他の製造業 毛皮革 今シーズンの秋・冬物の注文が入り始め、数量は減少気味であるが単価は昨年度と変動していない。鹿皮については、原皮の入手が困難な状況である。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年9月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 例年に比べ台風は少ないが、7号の被害により果菜類、葉物などに甚大な被害が出たため出荷量の激減により価格も高騰し、収益も大幅に低下した。量販店の売上げは、ほぼ前年並みであるものの、買い上げ点数は昨年を下回った。
水産物 水産物の取扱高は先月とほぼ同じ状況であるが、燃料費、電気料金等の高騰の影響を受け、仕入価格が上昇するが価格転嫁も出来ず、経営面で厳しい状況が継続している。水産販売取引は対前年対比で鮮魚110.3%、冷凍79.2%で塩干を含めると全取引金額で99.8%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると93.7%である。
資源回収 鉄スクラップの価格は少し上がっているが、中国系スクラップの影響により入荷は少ない。古紙は入荷が少なく、価格は変動していない。
小売業 石油 燃料油価格変動緩和事業が新たな仕組みで延長され、政府の目標値として10月中にレギュラーガソリン全国平均小売価格1ℓ175円を掲げられた。地場業者は、仕切値が下がる前に仕入れた在庫を抱えているので、適正収益を確保することを優先に考えれば、値下げるするタイミングが難しい。
家電 例年に比べて、暑い日が続いていたためルームエアコンが長い期間売れた。しかし、朝晩過ごしやすくなると、電気屋さんにとっては閑散期に入っていく。
配置薬 仕入価格の値上げや終売商品も多くなっているため、販売品目の選定を急いでいる。商品を安定供給できるように経営努力している。
スポーツ用品 材料費、運賃等の高騰でデザインの変わらない継続の商品までが値上げになり、ユーザーの理解を得ることに苦労している。学校等の予算は前年度に組まれており、値上げの変化に対応していない為、必要な物が買えない事態になっている。
プロパン OPECの発表では、世界の石油需要見通しは過去最高水準になると予想されている。サウジアラビアとロシアの原油減産の影響でプロパンガスの価格も上昇している。
商店街 奈良市 猛暑日が続いたため、日本人観光客は例年よりも少し減少している。インバウンド観光客も少し落ち着いた感があったが、後半になるについれて中国系と思われる観光客の姿が目につくようになった。
橿原市 9月に入り、コロナウイルス感染症やインフルエンザが流行している状態が続き、各店舗の従業員や家族等が休む事があっても、交代のスタッフがなかなかいない。猛暑も少し落ち着き、旅行者や人の流れが多くなる事を期待する。
県下全域 奈良の町は、外国人(欧米系、東南アジア系、中東系)の数が増えて、2019年ごろの活気を取り戻したかのように見える。しかし、地元住民の消費意欲は、落ち込みから回復したとはいえず、地元対象の店舗は、お客が増えているようには見えない。
サービス業 車整備 資材と固定費の高騰が続いている。
写真 コロナの感染者数の増加や、季節外れのインフルエンザ感染者数の増加が報じられているが、学校行事は順調であり、業界も落ち着いた月間であった。
旅館・ホテル 国内旅行者、修学旅行者も例年並みに戻ってきているが、ALPS処理水放出以降、中国本土からの宿泊客は激減しているが、欧米からの宿泊客が増加している。正規雇用の従業員の不足、仕入れ価格の上昇や人件費の上昇(パートアルバイト、臨時スタッフ)により利益の確保が難しい。
広告業 仕事の受注はあるが競争が厳しい。加えて材料費や人件費の高騰で利益の確保が難しい。
建設業 鉄構 工事の見積もり案件は少ないものの、来年冬(2月頃)までの仕事量は確保出来ている。仕事量に関しては多くあり、また、万博案件の仕事も出始めるが、工事の単価は上がらない状況。
運輸業 軽貨物運送 製造業・建設業関連が比較的に動いているため、チャーター便の受注件数・売上ともに、前年比90%程度の予測で、中長距離配送は前年比120%程度伸びているもののコロナ前には及ばない。引越し便の受注件数は、前年比70%強も単価が前年比110%強伸び、売上としては80%強の予測。
貨物運送 積み荷の回復が見られず低迷状態が続いている。燃料高の高止まりで苦しい状況が続いている。
その他非製造業 質屋 為替相場が再び円安になってきており、高級時計やブランドバッグは海外からの需要が続いている。秋には東京での国際宝飾展が控えていることもあり今後、色石商材を中心に安定した相場が見込める。金価格も依然1万円を超える高値を維持しており、地金の買取りが増加している。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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