- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2021年4月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
鉄鋼・金属 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 奈良県内でも新型コロナウイルスの感染が急増している中、増産計画で製造も終盤戦になってきたが、計画とおりに製造できていないのが現実である。コロナ禍2年目のお中元商戦はかなりの苦戦が予想される。
パン 昨年は、コロナ影響で学校が休校となり、売上が無かったが、今年は通常通りとなり回復した。
繊維・ 同製品 繊維連合会 昨年は最初の緊急事態宣言で全国的に店舗休業が相次いでいたが、今年は百貨店や専門店等の既存店売上高は大きく伸びており、受注量が徐々に回復しているメーカーも少しずつ見受けられる。ただ、下旬に3度目の緊急事態宣言が4都府県に発令されており、その影響が懸念される。
木材・木製品 製材 外材製品の品薄、価格高騰の影響で、国産材にシフトしてきているが、国産材が追いついてこない。原木不足の影響もあるため厳しい状況は続きそうである。
化学ゴム プラスチック 原油価格の高騰が続く中、原材料の上昇も引き続き生じている状況にある。一般消費の拡大により、生産活動と売上にも回復の兆しが現れているが、収益状況が好転するまでには至っていない。
窯業・土石製品 生コン 出荷量は前年同月とほぼ同量
一般機器 機械 材料費の高騰、また、メーカーがそれに見合う対応が出来ていないため資金繰りも悪化傾向にある。好調な業界として、建設機械・半導体関連が上昇し受注増となっている。ただ、今後も電子材料関連の非鉄金属の価格上昇、米中冷戦、半導体の不足により、まだまだ厳しい状況が続くものと思われる。
その他の製造業 新型コロナの感染が拡大し、首都府県に政府の緊急事態宣言が発出した影響により、小売店の売上げが全く伸びないことで、メーカーは受注が無く非常に厳しい状態が続いている。
毛皮革 毛皮加工のシーズンが終わったため、サンプルづくりに入る時期であるが、まだ各メーカーより依頼は来ていない状況である。緊急事態宣言により都市部の百貨店が営業していないことが影響しているのではないかとのこと。鹿革については、海外からの原皮輸入は減少しているので、国内で原皮の調達を安定してできるようにしたいと考えている。

県内の景況情報(非製造業)

【2021年4月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 4月度は、コロナ禍での影響は多少あるものの、野菜類・果実類ともに売上額・粗利益額はほぼ昨年同月並に収まっている。
水産物 4月に入り近府県に新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の「まん延防止対策重点措置」が適用され、更には「緊急事態宣言」まで発令されたことの影響はあるが、前年同月比で見ると鮮魚は110.7%、冷凍は99.9%で塩干を含めると全体取扱金額で99.3%であった。しかし、前々年度同月比で見ると76.4%と、まだまだ厳しい状況である。また、本県も4月末に「奈良県緊急対処措置」が実施され、感染者が増加しており不安要素が残る。
資源回収 鉄スクラップの入荷は少ない(コロナ影響)、価格は4月に少し上昇している。古紙は自治体及び子供会などが中止になり入荷は少なく価格は横ばいである。
小売業 石油 4月の小売価格は高水準で推移し、仕入値の低下によりマージンは回復したが、観光需要の減少など短・中期的な経済動向が見通しにくい中で、マージンの確保は不可欠である。
家電 4月に入りエアコンが動き始めたが、銅の値上げが続いていているため、エアコンの設置工事に使う電線や配管などの価格が上がり続けている。現時点で昨年に比べても値段がかなり上がっているので、この先いつまで上がり続けるのか不安である。

配置薬

コロナウイルス感染症の再拡大により、出向を手控える業者が若干増加している。併せて、得意先からも、再度、訪問を控えて欲しい旨の要望もある。業界としても感染予防措置に努めていますが、顧客との接点がなくなり、自ずと売上は低迷、また売れ筋商品も変わる傾向にある。今回の新型コロナウイルス感染症変異型拡大は消費者の予防意識も変化し、感染症の知識と商品確保に努めています。
スポーツ用品 資金繰りに関しては、コロナによる助成金や借り入れがあり、現状は良い状態です。今後、コロナウイルスが長く続けば悪化になる。
プロパン 本年度も組合員の数が昨年度と比べ減少している。(組合員の高齢化が原因)顧客の高齢化も進んでおり、LPガス販売量も減少傾向である。
商店街 奈良市 3月はかなりの人出増だったが、4月に入り県内感染者数の増加を受けてブレーキがかかるも、以前程の抑止力は働かず一定数の人出はあった。緊急事態宣言発出後はやはり発出している大阪、京都、兵庫からの人出が見受けられている。そうしたなか奈良市が独自に飲食への時短要請と協力金支給を決めたが、対策として「飲食店の時短」が効果的なのかは懐疑的である点と、そういう動きで人出減となった際に本当に困るのは協力金も入らない物販なので、協力金などではなくもっと具体的な対策に費用をかけてもらいたい。
橿原市 長引くコロナの影響で、店舗によって差は出ている。今後、営業時間が短縮となり厳しい状況となっていく。
県下全域 今年の「春休み」に奈良町などでは、そこそこの「人出」もあり、ようやく春がと言う思いもあったが、週末ごとの雨模様で景況は沈んだままという結果になった。大阪のコロナ感染状況が、県内にも波及して、県外からはともかく、地元の住民の「外出」の意欲は大きく削がれて、結果、昨年に続く酷い「4月」で終わってしまったように見える。国の緊急事態宣言発出に関わる「支援金」も、飲食店・土産物店はともかく、他業種では申請のための「根拠」をまとめることは困難であり、ほぼ絶望的な状態に終わってしまっている。
サービス業 写真 入園・入学の月間でしたが、式典も簡素化されて実施され、何かにつけても自粛ムードで業界は依然として沈滞気味でした。
旅館・ホテル 修学旅行の受け入れ施設では、修学旅行の延期、中止により客室が埋まらず、臨時休業を余儀なくされる施設が散見される。桜の季節は例年満室である吉野山も団体がなく売り上げが減少し、先行き不安の声が多数ある。
広告 依然として先が全く見通せない。見積依頼も減少している。
建設業 鉄構 見積もり件数が増えて来ており、夏以降は仕事量の確保が出来ると考えます。小物件でも単価が下がる現状と、材料単価を注視する状況が続くと思われます。
板金 スエズ運河の事故、又アメリカ国内の内需拡大により木材等の外材の不足によりプレカットの遅れ、価格の高騰により新築物件にかなり影響が有り、当組合員にも業況に影を落としています。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は受注件数・売上とも前年同月比80%強の予測。印刷関連は相変わらず非常に悪い状況が続いている。製造業関連・建設業関連は、まだ低調ではあるがやや上昇気配が見られる。引越し便は受注件数は前年比120%強、売上予測は前年比110%強もコロナ前と比較すると3割弱の落ち込み、まだまだ厳しい状況が続くと予想される。
貨物運送 4月下旬までは異動・入学など、人の動きがあったことから、日常品の輸送を中心に全般的に物流の動きは良かったが、奈良県でも感染者が増加し、下旬には大阪など近府県で緊急事態宣言が発せられるなど、今後、動きが鈍ることを警戒している。

景況感の動向等

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奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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