- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2021年9月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
鉄鋼・金属 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 9月より製造開始の期間に入るが、組合員の廃業、休業があり生産数量をどのようにして守るか対応が必要になっている。組合に生産設備を作るか製造期間を伸ばすなど検討する必要があるが、設備投資には難しい問題がある。
パン 県内の一部の市町村が給食実施を延期したことにより売上が減少した。
繊維・ 同製品 繊維連合会 首都圏の百貨店等では、8月より減収幅が縮小するなど復調の兆しが見られるが、全体としてはほとんどの店舗が前年割れとなっており、コロナ禍の影響が少し弱まりつつある状況であるが、依然として先行きは不透明である。
印刷 印刷 忙しいわりに利益に繋がらない。選挙で一時的に潤う企業もある。
化学ゴム プラスチック 材料の供給面を取り巻く環境が、甚だ厳しい状況に陥っている。収益状況の悪化が進行してきている。
窯業・土石製品 生コン 9月度の出荷量は前年比14.9%の増加
一般機器 機械 機械金属業界に大きな影響がある大手自動車メーカーの半導体不足等による度重なる減産により、自動車部品関連は、大幅に受注減となり、また、材料費高騰により収益悪化が続いている。一方、機械関連では建設機械部品の引き合いが増えてきている。
その他の製造業 新型コロナウイルスの感染拡大は少し収まりつつあるが、依然として百貨店や小売店などの売上げが伸びず、メーカーへの受注状況は芳しくない。
毛皮革 毛皮加工については、今シーズンの注文が入り始めている。年々、注文が少なくなってきているので、直接消費者に販売できる新製品の開発等が重要になる。毛皮なめしについては、昨年からほぼ仕事のない状況が続き、このままでは事業継続も厳しいような状態である。

県内の景況情報(非製造業)

【2021年9月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 9月度は、8月下旬の長雨に加え9月に入ってからの残暑もあり、野菜類では葉物(ほうれん草・小松菜・レタス等)と果菜類(きゆうり・トマト・なす等)の入荷が少なく高値で取引されたため、野菜類の売上額は昨年同月比105%、果実類の入荷は順調で売上額は昨年同月比100%となった。しかし、粗利益額は野菜類が昨年同月比85%の結果になった。
水産物 新型コロナウイルス感染者の増加に伴って、「奈良県緊急対処措置」が継続されたことの影響も受けて、ホテルや飲食店等との取引は減少した。対前年度比で鮮魚104.7%、冷凍87.6%で、塩干を含めると全体で98.9%であった。
資源回収 鉄スクラップ・古紙の入荷は少く、価格はあまり変動していない。
小売業 石油 原油価格の高騰に伴い、仕入コストが思うように価格転嫁できないのが現状である。同時に脱炭素方針、新型コロナウイルス禍の影響で販売数量も減少しており、事業者の経営環境は厳しい。
家電 9月も涼しい日が続き、ルームエアコンの売り上げは伸びなかった。この時期はエアコン以外に目立って動く商品が少ないため、業界的には景況が悪かった。

配置薬

一時の新型コロナウイルス感染症への特需製品の需要も落ち着いている。緊急事態宣言下で、県外出張を見合わせている業者も少数いる。特定の注意深い得意先を除いては、ほぼ配置薬販売員の訪問を待たれている。全体の売上額は低迷し、コロナウイルス感染症が落ち着いても需要が戻るのか心配する業者も多い。
スポーツ用品 県立学校では、ようやく2学期をスタートしましたが、当面の間分散登校、公立の小・中学校においては自治体ごとに対応が異なる等、まだまだ先が見通せない状況である。特に部活動の再開が待たれる。
プロパン LPGの価格は、コロナワクチンの接種が世界的に進み、経済が回復するという要因とデルタ株感染拡大により経済が停滞する要因がせめぎあい、小動きから少し上昇している。
商店街 奈良市 近隣府県の緊急事態宣言のなか、その抑止力は少なくシルバーウィークや祝日は県外からの流入者で人通りは多かった。人通りは前年に近いが、前年はGo to トラベルがあり、お客さんの『消費マインド』が高かったが、今年はそういった要素が無いので財布の紐は固い。多くの店舗は昨年同月より売上は低い。
橿原市 駅前という事で県をまたいで飲食に来られている場合が多く、その分来客数はあまり減少していない。先月と比べても変化がない。
県下全域 奈良市内では、緊急事態に伴う大阪・京都から流入の「飲酒客」で、一部の店舗は賑わった。しかし、ベースとなる地元の消費者の「巣ごもり」状況は継続し、商業の状況は低調のままで推移した。
サービス業 写真 学校では2学期が始まりましたが、行事も依然として縮小気味でした。8月の「写真展」がきっかけで、今後、肖像写真撮影に向けた動機付けを期待。
旅館・ホテル 昨年9月は「GOTOトラベル」及び「いまなら。キャンペーン」による旅行喚起策が実施されていたが、今年度はコロナ感染者が急増しキャンセルが続き、また、新規の予約が少なかった。
広告 衆議院選挙関連の見積等が増えてきた。
建設業 鉄構 鉄工(鐵工)関連業界全体で、年末~来年の見積もり物件は増えるも、鋼材の高騰・品薄が続き鋼材価格の値上がり、さらに鋼材(鋼板・ボルト・コラム等)の手配難で、大変深刻な状況となっている。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は受注件数・売上とも前年の90%程度の予測。引越し便は、受注件数は前年比60%程度であるが、単価が前年比130%程度の上昇が見られる。単身者の引越しが若干増加した。
貨物運送 夏物流においては大きな変化はなく、燃料の高止まりと物価の上昇で苦しい経営が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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