- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2022年6月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 値上げによる買い控えを心配していたが、6月のギフト商品の売上は、例年とほぼ変わらない状況であった。
パン 物価の上昇による影響が出始めている。また、コロナ感染者が徐々に増加しているので、先行きは不透明である。
繊維・ 同製品 繊維連合会 ファッション小売り商況によると大手百貨店は全社で前年実績を上回り、専門店も増収が目立っており、下旬の猛暑で夏物衣料が好調に推移している。今後の先行きについては長引くロシアのウクライナ侵攻や円安、それに伴う物価上昇などで消費マインド低下を懸念している。
木材・木製品 木材 梅雨の時期は、原木等に関しては時期が悪く、梅雨明けまでは量的にも下降気味である。
化学ゴム プラスチック 売上高は増加に転じているものの、原材料・資材や輸送コストの高騰が長引いているため、引き続き販売価格への転嫁を進めている。収益状況が少しずつ改善に向かっている状況にあるが、先行きの見通しが立たない景況にある。需給が増加しても、収益状況の大幅な改善が見込めない状況が暫く続くと考えられ、依然として厳しい状況が続いている。
窯業・土石製品 生コン 6月の出荷量は前年比12.7%減
一般機器 機械 一部企業に回復の兆しが見受けられるが、まだまだ全般的には受注・引き合いともに厳しい状況が続き、業績・収益とも悪化傾向となっている。また、海外からの部品調達難、材料費の高騰等により、今後もギリギリの状態が続くと思われる。
その他の製造業 毛皮革 毛皮加工は、来シーズン向けのサンプル制作を行っているが、定番商品が中心となっている。来年の成人式向けストールの注文が継続して入っている事業所もあるが、来年までは続かない可能性が高いのため不安である。

県内の景況情報(非製造業)

【2022年6月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 梅雨が短い期間で終わり雨が少なかったことから、野菜・果実とも順調に入荷した。野菜類については、中旬頃より価格が下がり始めたため、消費者は安価で購入できるようになった。売上額・荒利益額ともほぼ昨年並みに推移した。
水産物 あらゆる物価が高騰していることから、水産物の仕入材料も高騰し、販売に大きな影響が出ている。このような状況下で観光客が増え、宿泊所・飲食店などは回復しつつあるが、まだまだ厳しい状況にある。コロナ前の令和元年同月と比較すると81.0%である。
資源回収 鉄スクラップの入荷は少なく価格は少しずつ下がっている。古紙は特に新聞・雑誌の入荷が少なく、価格は中国輸出は上がってきているが、国内の変動はない。
小売業 石油 56月は市況が改善し、収益重視を強化した格好だが、一部の業者による低価格は市況軟化の要因になりかねない。
家電 ルームエアコンの売れ行きを期待したが例年とあまり変わらない状況であった。しかし、猛暑が続いているので、これからに期待したい。高機能のルームエアコンはメーカーにもよるが、納期が遅れているため供給に時間が必要である。

配置薬

製造用物品の輸入も滞り、製造が遅れてきている。商品は仕入れ原価のみを値上げするケースが目立ち、営業経費負担が増える中で収益を圧迫している。併せて、得意先の高齢化に伴い、得意先戸数の減少が目立ち先行きが懸念される。
スポーツ用品 学校現場では水泳授業を再開する動きが出てきたが、数年間ストップしていた影響でメーカーも水着、用品の製造を抑えているため、在庫切れ、価格の高騰などで売りたくても売れない状況。また、燃料価格の高騰、それに伴う運賃の値上げ、鋼材アルミ材の値上げによるメーカーの在庫調整、納期の遅れの傾向も見られる。
プロパン 原油価格は高騰しているが、不需要期に入ったためLPガスは若干下げに転じている。しかし、円安の影響もあり末端価格は高い価格が続いている。
商店街 奈良市 6月に入り、土日の人出は5月とあまり変化は無かったが、平日は中年女性の4〜5名のグループの姿が散見され、修学旅行・校外学習の学生も継続して訪れている感じであったが、昨今の物価高を受けてか全体的に「購買マインド」は低調な雰囲気で「人出はあるが売上に繋がらない」状況であった。
橿原市 梅雨や月後半からの猛暑により 外出控えがあるのか人の流れが少ないように思われる。
県下全域 コロナの感染が「一息ついた」状況で、修学旅行生の姿が増え、国内の観光客については一定程度戻ってきたといえる状況になった。しかし、インバウンドで支えられていたような店舗などは、見切りをつけて撤退するところがあらわれてきて、これまでシャッターが顕著には見えなかった商店街の中でも「空き店舗」が新たにあらわれるようになってきた。
サービス業 写真 観光客の増加、修学旅行の再開、学校行事の再開等の明るい兆しが見られたが、先行きは不透明感が漂って心配である。
旅館・ホテル 一般客は、コロナ感染が落ち着いてきたのと地域割りの支援があるため、少しずつ戻ってきている。特に修学旅行は8割ほど戻ってきている。しかし、宴会はコロナ前の1割程度にとどまる。
広告業 参議院議員選挙期間で受注減がみられたが、選挙後は公共工事等の発注が増加することを期待。
建設業 鉄構 秋頃まで受注は決まっているが、まだまだ不安が残る。鋼材価格の上昇など、材料の値上げにより見積もりの価格が非常に出し難い。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は受注件数・売上とも前年比100%の予測。製造業・建設業関連に上昇傾向が、見られるもののコロナ前の状況には、ほど遠い状況。引越し便は単身者の引越しは減少傾向にあり、受注件数が前年比60%強も単価が130%と伸張し、売上予測は前年比80%強の予測。
貨物運送 燃料高が続き、物価上昇が止まらないことから消費者の購買マインドが冷え込み、買い控えが起こり物流の動きが悪い。燃料高と物流の停滞は、今後の経営に重くのしかかる。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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