- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年2月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本年も2月5日にト定祭(手延べ素麺の初相場を占う)が三輪明神大神神社で行われた。今回は「安値」のご神託を受けたが、こんな時代なので安定の”安”と考えて前向きに頑張っていきたい。
パン 最低賃金の上昇に伴い、人材の確保が大変厳しい状況になっている。
繊維・ 同製品 繊維連合会 百貨店は前年同期比で軒並み2ケタ増となっており、専門店も多くが前年実績を上回るという結果となっている。今年は行動制限が無く、例年に比べて春物の売れ行きが好調で、卒業や入学式等のオケージョン需要も旺盛だった様子。業界としても企業活動を活発化させている事業所が増えてきており、景況感は引き続き回復傾向が続いているように思われる。
木材・木製品 木材 これから暖かくなるため、原木出材量は増加すると予想される。
印刷 印刷 官公庁関係の印刷物の発注に対して、原材料高騰(用紙、インク等)分をある程度、反映してくれるようになった。
化学ゴム プラスチック 売上高は増加しているものの、受注量が少し減少してきている。エネルギーコストと物価高騰による購買意欲の低下が生じ、黒字幅が大幅に減少している状況である。また、エネルギーコストの高騰分を製品価格に転嫁することが出来ていないため、収益状況の改善がまだまだ望めない出口の見えない苦しい状況が続いている。
窯業・土石製品 生コン 2月の出荷量は前年比105%
一般機器 機械 依然として、原材料及び輸送費、電気・エネルギー代の高騰により、厳しい経営を強いられている。仕事の引き合い・受注ともにやや良好であるが、価格の値上げにはなかなか受け入れられていない企業もある。さらに、人件費の高騰、人手不足も課題となっている。
その他の製造業 コロナウイルス感染症対策が緩和されて、若干兆しが明るくなってきているが、景気が戻っていないので、従業員の賃上げまでは至らない。
毛皮革 毛皮加工については、自社オリジナルの製品を製造し販売を検討している事業所が増えている。鹿皮については、2月はギフトショーに出展や首都圏での販路開拓を行った。その結果、パッケージ等の変更で取引が成立できるところまできている。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年2月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 コロナウイルス感染拡大は多少の収束傾向となり、外出が増えたことに伴い外食が増えたことから、家庭内での野菜消費が減少した。また、気温の上昇により、冬野菜の消費が減少した。果実は、柑橘系果実の販売が好調であった。
水産物 水産物の仕入価格は原材料等の物価高が未だに影響し、経営状況の不振は続いている。コロナウイルス感染者が大きく減少してきて、外出する人も増え期待感はあるが、水産販売取引は先月に続き厳しい状況である。
資源回収 鉄スクラップは、中国系のヤード(屋外保管場所)が増えてきているため入荷は少ないが、価格は少し上がっている。古紙の入荷は少ないが、ドライブスルー回収が増えてきている。
小売業 石油 燃料油需要が減少する中で、将来を見据えて多くの業者が適正なマージンを確保しようと収益重視の経営を目指しているが、安値競争に複数価格表示のやり方に対し、業界として立ち向かわなければならないのが課題である。
家電 各メーカーの値上げが続いている為か、商品の動きは悪かった。さらに4月から値上げが決まっている商品も多数あり、3月は例年以上に在庫を持つ電器店が増えそうである。

配置薬

既存得意先の高齢化で顧客数が減少、新規得意先の獲得に望みを繋ぐ中、仕入価格が本格的に値上がりして、価格転嫁がとても難しい商品もあり経営収支を圧迫している。個人業者の廃業が目立つ。
スポーツ用品 年度末が近づくにつれ、以前に予算要求等で見積りを出していた案件の注文が入るようになった。しかし、1月には各メーカー商品のほとんどが値上げになり、更にそれ以降も値上げしている商品もあるため発注の都度、価格の再確認が必要になっている。
プロパン 中東の原油精製装置が定期修理に入ったことで、プロパンの出荷量が大幅に減少したことにより、LPガスの価格は上昇すると予想される。
商店街 奈良市 例年2月は閑散期となるが、今年は「全国旅行支援(いまなら。キャンペーンプラス)」そして「マスク緩和という話が出回ったことによる空気感の変化」により、3月の行楽シーズンINくらいの人出となった。外国人観光客の姿もかなり散見される。
橿原市 商店街に新店舗がオープンしたことで、少し活気が出てきている。また、3月には飲食店がオープンするため、人流が活発になることを期待している。
県下全域 2月の街の表情は、一年前と比べて明らかににぎわいが戻ってきている。途絶えていた外国人観光客の姿もちらほらと見えるようになり、やや希望のようなものも見えてきている。
サービス業 写真 日常の生活での緊張の緩和が一段と見られるようになったが、業界では未だ実感がわかない。
旅館・ホテル 全国旅行支援(いまなら。キャンペーンプラス)により、例年はオフ期の2月であるが前年同月対比170%、コロナ前対比88%と好調であった。宴会に関してはコロナ前の20%に留まっている。一方、雇用人員の不足は続いており、客室の空きはあるが人員不足のため全室営業できない状況にある。
広告業 統一地方選挙も近づき、また、コロナ禍の行動制限緩和もあり、業界ではあわただしさが増してきている。しかし、受注案件は以前に比べ小型化している。
建設業 鉄構 工期・工程のズレによる問題でとても苦労していいる。大中型案件については、引き合いも多くなってきているが中小案件は相変わらず。材料単価は徐々に落ちついてきたと共に、秋頃まで忙しい状況が続く模様。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、受注件数・売上とも前年並みの予測。製造業・建設関連は、比較的好調に動いている。引越し便は、単身者の引越しが久々に上昇している。
貨物運送 依然として燃料高が続き、運賃値上げ交渉も思いどおり進まないことから苦しい経営状況にある。
その他非製造業 質屋 為替変動による相場への影響も落ち着き、ブランドバックやジュエリーの相場は安定している。高級腕時計は不安定な相場が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

download