- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2023年11月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 小麦粉の販売価格が引き下げられたが、物価高の影響から収益の改善とまではいかない。人手不足が深刻で増産できる状況でなく、依然として厳しい状況が続いている。
醤油 コロナ禍が収まったことで従来の取引量と輸出やOEM等が増加した。また、原料価格が高騰したことを取引先にも理解されるようになった。
パン インフルエンザの流行により、学級閉鎖などで売上は減少している。
繊維・ 同製品 繊維連合会 気温が低下した中旬以降は防寒物の需要が一気に浮上し、百貨店・専門店ともに多くの店舗が前年実績を上回った。業界の景況としても多忙を極めるメーカーが少しずつ見受けられるようになってきている。
木材・木製品 木材 この時期は木材の旬であるが、景気はあまり良くない。
印刷 印刷 組合員から人手が足りないとう声をよく聞くようになった。人手不足の影響で各種の支援セミナーにも参加できない状況である。また、従業員の退職があっても、新たに雇用しないところが多い。
化学ゴム プラスチック 材料資材、エネルギーコストや人件費の高騰による製品価格の値上げ交渉については、一定の理解が得られ、受入れが徐々に進んでいる。しかし、物価高や円安による購買意欲の低下が長引いていることから、依然として受注量の低迷状態が続きマイナス成長の状況である。年明けから、さらなる材料費の値上げが予定されているため、早急な円安対策を望む声が多い。
窯業・土石製品 生コン 11月の出荷量は前年比23%増。
一般機器 機械 原材料費の高止まりに加えて、輸送費、電気・エネルギー価格の上昇、人件費の高騰、人手不足などにより厳しい経営を強いられている。仕事の引き合い・受注が低調に推移している企業や原材料の高騰等を反映してくれない取引先がある企業等もあり、収益を圧迫しており、厳しさが増している企業も出てきている。
その他の製造業 毛皮革 今シーズンの定番商品の加工は一段落し、自社製品の製造をしている組合員が増えている。コロナ禍以来、3年ぶりに展示即売会が通常で開催されたため組合員が参加した。毛皮革製品を求めている消費者も多数あり、来場者は前年度より多かった。

県内の景況情報(非製造業)

【2023年11月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 例年より気温の高い日が続くとともに、変化も激しく相場は乱高下した。10月より相場は下落したものの、昨年度比較では、野菜、果物の単価は120%を超えており、夏以降は相場高が続いている。
水産物 取扱高は前年度並みであるが、物価等の高騰の影響を受け、引き続き経営面で厳しい状況が継続している。販売取引は対前年対比で鮮魚105.7%、冷凍101.9%で塩干を含めると全取引金額で101.2%となるが、コロナ前の令和元年同月と比較すると85.9%である。
資源回収 鉄スクラップは入荷が少なく、価格は少し上がって以降は変動なし。古紙についても入荷が少なく、価格変動なし。
小売業 石油 県下の石油製品市場は、11月期にようやく下落が止まり、改善に向けて価格転嫁の動きが出始める。しかし、販売数量は伸びていない。
家電 朝晩が冷え込むようになり、暖房器具が売れ出したすが例年と比べると少ない。
配置薬 原料価格の高騰で製造原価、流通経費の負担が増加していることで、仕入価格上昇、主商品も原価率が合わず終売となる場合が多く、売上及び収益の低迷が続いている。
スポーツ用品 暑寒くなると同時に防寒着の注文も本格的に動き出したが、円安・運賃の上昇による商品価格の高騰で、購入を見合わせるケースが増えている。
プロパン 原油価格は低下しているが、北半球が冬季需要期に入ったためLPガスの価格は少し上昇している。
商店街 奈良市 10月末から「正倉院展」がスタート、奈良に一番人が訪れるシーズンとなる。今年はインバウンドも継続して来訪、また、気温も例年より高めなこともあり、土日祝は多くの人出で賑わった。
橿原市 駅前に建設されたビルには、医療機関や飲食店等が入居しているので、商店街への影響が出るか気にしていたが、人の流れは前月とあまり変わらなかった。周辺ではルミネーションの準備が進んでいる。
県下全域 奈良市内などの観光対応のエリアでは、正倉院展などの効果とインバウンド客の復活で、各店舗の表情は明るくなってきている。飲食店など新たな店舗の進出も見られて、景況としては「上向き」になってきている。
サービス業 車整備 新車の販売台数は、半導体不足等の状況が少し落ち着き増加に転じているが、自動車整備事業全般においては、資材高騰、固定費の増加は続いている。又、人材確保がより難しい状況となっている。
写真 七五三詣りの11月は、気温の高い日や好天気に恵まれて、前年より多少の回復が見られた。
旅館・ホテル インバウンドの復活と観光シーズンにより、宿泊単価がUPして、売上は前年対比107%となる。
広告業 仕事は有るが利益が出ない状態。人手不足と賃金の引き上げで、ますます利益が圧縮されている。
建設業 鉄構 小規模の工事物件が少なく工程の調整に苦労している。また、先の工事物件を早めに着手したいが、工事の図面が決まらない。2024年問題を控え、仕事量と価格面のバランスが課題となる。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は、製造業、建設業関連の動きが比較的好調であり、売上・受注件数とも前年比110%程度の予測売上・受注件数とも前年比110%程度の予測で、前月に続いて2ヶ月連続での前年超えとなった。引越し便は、単身者の引越しが増加し、受注件数・売上とも前年の2倍以上の動きであった。
貨物運送 経済活動は低迷しており、燃料への助成は一定の効果は発揮しているものの、まだまだ軽油の高値は続いており、経営を圧迫し苦しい状況が続いている。
その他非製造業 質屋 年末商戦の商材確保に向けて、中古ブランド品や高級時計、ジュエリーの動きが活発化している。為替相場は依然と円安傾向にあり、高級時計やブランドバッグは海外からの需要が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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