- 県内業界景況動向 -

県内の景況情報(製造業)

【2025年11月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
食料品 前年
同月比
繊維・同製品 前年
同月比
木材・木製品 前年
同月比
出版・印刷 前年
同月比
化学ゴム 前年
同月比
窯業・土石製品 前年
同月比
一般機器 前年
同月比
その他の製造業 前年
同月比

製造業の景況感説明

食料品 素麺 本格的な製造時期に入ったものの、人手不足の影響により生産体制の維持が難しく、稼働調整を余儀なくされる場面がみられる。その結果、引き合いはあるものの、十分な生産量を確保できない状況が続いている。
繊維・ 同製品 繊維連合会 気温の低下に伴い秋冬物衣料の動きが活発化したことに加え、休日数が前年比で2日増加した影響もあり、百貨店・専門店ともに前年実績を上回るところが多かった。業況については、引き続き多忙を極めるメーカーが増加している状況が見受けられる。
木材・木製品 木材 木材業界では、年末を控える11月は取引が減少し、動きが鈍くなる。
化学ゴム プラスチック 円安による材料費・エネルギーコストの上昇に加え、人件費の増加も続いており、利益率の維持は依然として厳しい状況にある。一方、トランプ関税の影響は当初予想されていたほど大きくなく、限定的にとどまっている。今後は、自動車などの輸出関連分野での生産回復に期待している。
窯業・土石製品 生コン 11月の出荷量は、前年同月と比較して2%減少している。
一般機器 機械 業種ごとに格差が見られるものの、全体として受注は増加傾向にある。しかし、依然として原材料の高止まりや電気・エネルギー等の諸経費の高騰、人件費の引き上げ、さらに人手不足の深刻化など、課題の多い経営を強いられる状況が続いている。
その他の製造業 毛皮革 商社からの加工依頼品の製造に加えて、オリジナル製品を自社で企画・製造し、展示即売会に向けて準備を進める事業所が増えている。鹿革については、展示会や物産展への継続的な出展により認知度が向上しており、売上・問い合わせともに増加傾向にあり、今後のさらなる売上拡大が期待される。

県内の景況情報(非製造業)

【2025年11月】

増加・上昇・好転不変減少・悪化・低下
売上高在庫
数量
販売
価格
取引
条件
収益
状況
資金
繰り
設備
操業度
雇用
人員
業界の
景況
卸売業 前年
同月比
小売業 前年
同月比
商店街 前年
同月比
サービス業 前年
同月比
建設業 前年
同月比
運輸業 前年
同月比
その他非製造業 前年
同月比

非製造業の景況感説明

卸売業 青果 11月は、野菜では土物類・トマト・ニンジンの価格が高騰した一方、葉物類は前年に比べやや割安で推移した。気温は例年より高めであったものの、月内の変動が大きく、不安定な推移となった。
水産物 厳しい状況は続いているものの、国内外からの秋の観光シーズンによる来県者の増加により、売上は前月をわずかに上回った。水産販売取引は対前年対比で鮮魚101.6%、冷凍97.5%で塩干を含めると全取引金額で95.9%となった。

小売業
石油 燃料補助金は年末にかけて段階的に引き下げられ、12月末の暫定税率廃止とともに終了する見通しとなった。数字上は負担軽減が示されるものの、現場の実感は伴いにくい状況である。補助金から税制改革への移行時期には価格変動も想定され、仕入れや在庫のタイミングによっては影響を受ける店舗も生じる可能性がある。
家電 1月より、大手メーカーの照明器具の値上げ情報が電材業者を通じて各販売店へ広がっている。これに伴い、値上げ前に商品を確保しようとする動きが強まり、一部商品では欠品が発生し始めている。
配置薬 製造終売製品は在庫限りで代替品も少なく、顧客対応が困難である。視点を変えて他商品の販売に取り組む事業者もいるが、個人業者には難しく、業界全体の経営は依然厳しい。
スポーツ用品 コロナ禍以降持ちこたえていた全国のスポーツ小売店で、最近になって倒産・廃業が散見される。大手ECやメーカーの直販が影響しているとみられる。また、学校教材用品の通販カタログ化が進む中で、問屋・小売店の経営環境は一層厳しくなっている。
プロパン 例年であれば冬場の暖房需要によりLPガス価格は上昇する時期であるが、今年はアジア地域での需要の立ち上がりが遅く、価格は下押しされた。
商店街 奈良市 11月の正倉院展期間中は、例年を上回る人出となった。コロナ禍前と同程度の日本人来訪者に加え、インバウンド客が戻ってきた影響とみられる。閉幕後は欧米客が減少したものの、日本人の紅葉目的の来訪が続き、月後半の三連休も例年を大きく上回るにぎわいを見せた。
橿原市 毎週金曜日になると、駅の北側・南側にある飲食店には多くの利用客が訪れ、早期の忘年会等によるグループ利用が目立っている。一部店舗では混雑や予約困難が見られるものの、名店街全体の状況は依然として厳しい。
サービス業 写真 寒波の影響により、期待していた七五三詣りの記念写真の需要は前年並みには届かなかった。
旅館・ホテル 地域の景況については、おおむね好調で推移している。一方で、インバウンド需要に関しては、今後中国の動向が影響を及ぼす可能性がある点を懸念している。また、昨年と比較して公共料金、人件費、仕入価格が上昇しており、収益を圧迫する要因となっている。
広告業 人材不足は改善せず、材料費などの値上げ分も価格へ十分に転嫁できず、依然として厳しい状況が続いている。
建設業 鉄構 中グレードの現場では、仕事量が徐々に増加している様子がうかがえる。年末から年明けにかけては忙しい状況が続いているものの、来春以降の工事案件は少ない傾向が見受けられる。小グレードの現場では、工事物件数が少ない状況が続いており、他社への応援業務なども含めて稼働している。
運輸業 軽貨物運送 チャーター便は長距離配送が増加し、売上は前年比120%の予測である。また、食材の配達は引き続き好調である。引越し便は、単身者の引越しが増加し、売上は前年比110%の予測である。
貨物運送 景況感はわずかに改善傾向がみられるものの、物価高やコスト増、人手不足などの逆風が続いており、状況は決して楽観できない。
その他非製造業 質屋 先月史上最高値を更新した金価格は、ドル高や利回りのない金の投資魅力低下で下落している。ブランドバッグや高級時計も、インバウンド需要減少で市場が鈍化し、下落傾向が続いている。

景況感の動向等

県内業界景況動向

奈良県中央会では、毎月情報収集を行っています。

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