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IT活用研究会

第3回IT活用研究会 詳細レポート

●紙メディアとインターネットメディアはそれぞれに適しているターゲットがあり共存できる

インターネット求人求職情報サイトが花盛りである。B-ingはどうなるのだろう?黒田さんにちょっといじわるな質問をしてみた。

 

「先ほどからお話を伺ってますと、特に若い人たちはインターネットによる就職、求職がどんどんと一般的になってきていますね。ということは実際、黒田さんがやっておられるB-ing、いわゆる紙メディアのシェアがどんどん低くなっていくような気がするんですけども、どうなっていくんでしょうか」

 

黒田さんは、発行部数の増加を背景に、求職手段の選択肢の広がりということで、明快に答えてくれた。

 

「何年か前も、リクルートの社内でも、そろそろ廃刊せなあかんのかな、とか話題になってましてそろそろ僕も転職考えなあかんな、という風に思ってたんですが(笑)、多少雇用環境もあるんですが、実際のところ、情報誌は売れているという状況です。軒並み雑誌は不振なんですが、不振な中でB-ing・とらばーゆで言うと対前年の部数より伸びているぐらいの状況で、結局ユーザーからすると手段が増えるのは嬉しい事で、いざ転職を考えるタイミングでは、手に入る情報は全て手に入れたい。ということで、中身が違う、機能が違う以上は存続はしていくんだろうなと思います。ただもうちょっと、ターゲット自体をセグメントしてもいいかなと思っていますが」

 

そこで、紙メディアとインターネットメディアの特長を分析してもらった。

 

「何が違うかという特徴的な所ですけど、インターネットの場合は、検索性が強いという言い方をします。何かというとリクルートナビキャリアでもそうなんですけども、やりたい事が決まっている人、営業がやりたい、とか決まっている人でないとなかなか情報にたどり着けないですね。実際にここには3,000〜4,000件という求人情報が入っているので、何を軸に決めるかということが決まっている人には使いやすい。奈良で、営業職で、給料はどれぐらいで、と条件が決まっている人にとっては非常に使いやすいメディアです、インターネットは。基本的に世界中走っていますので、日本語が読める限りは全国どこでもターゲットにできます。あとは更新性。いつでも新しい情報が手に入る。こちらの週刊誌なんかですと、毎週水曜日発売とかですね。金曜日になるともう本が売り切れているという不便さがあります」



「逆に紙メディアの方は発見性に優れていると一般に言っています。実際に広告なんかもそうなんですが、ソニーの求人広告があって、その横にたとえば神戸の小さな魚屋さんの、魚の卸会社の広告がある。なにか今ちょっと不満があるな、とか、もうちょっと面白いことをしたい、でも何をしたらいいかわからない、という人がパラパラめくっていると意外な場所で意外な仕事と出会えるという発見性、意外性があるのが情報誌です。あとはインターネットの技術的な問題ですが、これも時間の問題で解決すると思うんですけど、さっきあったような広告表現的な見せ方。若い人材であればこんなイラストを入れてやったほうが目立つんじゃないかとか、この辺の経験者ゾーンであればこういうビジュアルとこういうデザインでやれば目につくんじゃないかという表現の所で、紙メディアのほうが若干工夫しやすいのかなというのが現状です」



インターネットは検索性と更新性。紙メディアは意外性。インターネットで求職してくる人と、紙メディアで応募してくる人との違いはあるのだろうか。



「それぞれのメディアの特性をお話したと思うんですけども、リクナビキャリア、インターネットの場合は本当に北海道から応募があるとか、九州から応募があるとかいうことでエリアを問わず応募があるということです。
一番大きいのはこういう情報誌ですと書店とかコンビニに行って、これ240円なんですけども、お金を払わないと手に入らないんですね。ですから転職意向が非常に顕在的という言い方をしますけど、転職をすることが決まっている人であったり、現状、倒産・リストラ含めて現状今お仕事探しておられる失業中の方も含めて、かなり転職意向が顕在的な層が多いですね。
こういうインターネットサイトでいうと、会社で昼休みに弁当食べながらお金もかからず見れるわけですね。なんでかなり会員数47万人、おおかた50万人ですね、関西で約2割として10万人ぐらいの会員おられるのですけども、ちなみにこれが関西圏だけの発売ですね。関西版なんで。これが毎週4万数千部という発行部数なんで部数はちょうど現時点で倍ぐらいですね。ただインターネットのほうはどんどんどん増えていってますので、その部数が違う。

そのかわりこっちは潜在層というか、今オレが転職したらどんな仕事があるんやろな、みたいな感じで相場をみられたり、この仕事給料いくらぐらいもらえるんやったっけ、というふうに使われる方も多いということで、やや部数は多い分意欲が希薄な可能性はあると。ただこれだけ部数がおおきくなってくると、圧倒的に有効なメディアですね」

 

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