- 組合等課題対応新事業展開支援事業 -
組合等課題対応新事業展開支援事業 活用事例
組合等課題対応新事業展開支援事業とは
【事業目的】
組合等が今後複数年にわたり相次いで直面する諸課題等に対応するため、持続的な組合運営に向けた事業計画に基づく、「中長期的な課題解決」につながる取組について、それに要する経費の一部を支援します。
【要件等】
対象:奈良県中央会会員組合
①事業及び組織運営が適切に行われていること
②本事業と同様の内容の支援について、県・国等からの助成を受けていないこと
③中央会より「課題解決に向けた取組」に関係する伴走支援を受けた実績があること
補助金額・補助率
(1)補助金額・補助率
1件当たりの補助金額は400千円を上限(下限額は100千円)とし、補助対象経費
総額の2/3を補助
(2)補助対象経費
謝金、旅費、会場借料、資料費、印刷費、借損料、消耗品費、通信運搬費
車輛借上料、データベースプログラム費、委託費
活用事例【販路・売上拡大】①
【活用組合】
A-PLUS事業協同組合
【中長期的課題】
「WOOD LUCKによる共同販売事業強化」
①SNS投稿コンテンツの充実
②視聴者の関心が高まる企画の実施、外部連携
③限られたマンパワーによる効果的な投稿方法の習得
【解決策】
専門家(IT専門家・YouTuber等)による助言をもとに
・古材を使ったDIY体験ができるユーザー参加型
イベント開催
・組合の新規・既存ネットワークを活用した外部連携先を
発掘
⇒大学等との連携や、行政・マスコミ等とのつながり

活用事例【販路・売上拡大】②
【活用組合】
奈良県靴下工業協同組合
【中長期的課題】
「「The Pair事業」の新たなステージへのステップアップ」
①奈良県産靴下の価値向上(収益力の向上)
②奈良県産靴下の認知度向上
③個社や個社ブランドの発信の場づくり
【解決策】
OEM依存からの脱却を目指し、自社ブランドや
直販にチャレンジする意欲のある組合員を集め、
奈良県産靴下の魅力及び認知度の向上を図ることを
目的とした奈良県産の“こだわり”だけを集めた
靴下販売イベントの開催

活用事例【販路・売上拡大】③
【活用組合】
協同組合エヌエス
【中長期的課題】
「ブランド拡大による環境問題対応」
①ORGANIC GARDENの認知度の低さ
②組合ブランドとしての統一感がない
③取引先の取扱い商品のバラつき
【解決策】
組合の販売促進事業の強化を図るため、
組合ブランドの認知度向上及び愛用者増に
つなげるためのブランドパンフレット作成
及びHPのリニューアル

活用事例【販路・売上拡大】④
【活用組合】
ミサト履物協同組合
【中長期的課題】
「組合の持続的な成長や市場ポジションの強化」
①少子高齢化によるメインターゲットの減少
②組合製品の認知度の低さ
③限定的な販売チャネル
【解決策】
伝統工芸品や健康グッズ、メイドインジャパン
等の商品を出展対象とした商談展への出展による
販売力強化及び認知度向上

活用事例【実現可能性調査】①
【活用組合】
奈良県高山茶筌生産協同組合
【中長期的課題】
「原材料「淡竹」の確保難」
①業者の高齢化等による仕入先の減少
②全国の竹林で竹が枯れる兆候
③災害による各地の山林被害
【解決策】
「新たな淡竹確保に係る現地調査」
①長野県(関係団体による情報提供)
②熊本県(竹林事業者による情報提供)
※「竹に関する委員会」委員が調査を実施

【事業全体の成果】
活用組合への事業アンケート結果では全ての組合において「満足した」という結果となりました。特に「がんばる中小企業等の経営力強化・再構築支援事業」(下記参照)において計画策定を行った組合においては、計画内容を実際に実行できるということで、取組姿勢においても前向きであり、組合としてまとまりを持った取組となったことも副次的な成果として得ることができました。
本事業は「中長期的な課題解決」に対する支援が大きなポイントであることから、支援する側についても組合が求める成果につながるよう「徹底した伴走支援」が重要となります。本事業の実施を通じて、今後は継続的な実行支援や自走化に向けたフォローアップを意識した「出口支援」に注力し「経営力強化・再構築」による持続的な発展が実現できるよう努めます。
奈良県中央会ではこのような形で「入口支援」から「出口支援」までを一貫して支援する「総合的支援」を導入しています。事業に興味を持たれた組合は担当指導員まで連絡いただきますようお願いします。