- 県内書店と福祉施設との連携による就業支援の取組について(奈良県書店商業組合) -

本にフィルムを貼る作業

 現在の書店業界は、Amazon等のネット販売や大型ショッピングモールの出店により、地域に根差した「街の本屋」が減少の一途をたどっています。
 特に奈良県内では一件も書店がない”無書店自治体”の数が20以上にのぼり、全国5位と非常に厳しい状況にあります。
 その中、当組合では地元書店の役割を見い出す一つの取組として、図書館や学校の図書室に納める本に保護用のフィルムを貼り付ける作業を障害者福祉施設に委託する活動を始めました。
 これまでは、これら作業は各書店の店主らによって行われていましたが、福祉施設と連携することにより、障害者の就業支援につながり、その分店主らは各種イベントの開催企画や図書館等への選書提案に力を入れることができます。
 今回は葛城市内の小学校3校の図書室のために約100冊について、「生活介護事業所あおぞら(天理市)」と連携し取組が行われました。
 これら取組を実施することで、「図書館による仕入先選定に地域貢献度も加味して検討していただければありがたい。」と理解の広がりを期待されています。

【本内容に関する問合せ先】
奈良県書店商業組合 事務局
電話:0743-53-3823