中小企業団体中央会について

IT活用研究会

第8回IT活用研究会 詳細レポート

●商品へのこだわりが説明文に反映されているので、来訪者にとっても感動を与える。

 川口氏の書かれる説明文を読んでいると、商品一つ一つを大切にしているということが伺える。また、説明文だけではなく、ふんだん使用されている画像にもその思いが伝わる。画像は川口氏ご自身自らがデジカメで撮影される。ただ単に商品だけを撮影するのではなく、使い方を分かりやすくアングルやシチュエーションも工夫して撮られている。まさに、顧客視点に立ったホームページ製作の精神が見て取れる。こうなってくると、メーカーカタログに掲載されているような写真を掲載するだけでは、見ている人のハートを射止めることは難しいのもうなづける。ここ数年は、飛躍的にデジカメの画質も向上している。ホームページを運営している人は、どんどんと、ユーザーが見たいと思うアングルから撮影していこう。
この商品へのこだわりは、ご自身の夢とロマンを具現化していく事業である『丹彩舎』に受け継がれていく。川口氏は、数年前から無農薬栽培茶を奈良県内の茶栽培農家と独自に契約して、こだわりの茶葉の販売を行っている。川口氏の販売に対するスピリットを感じるのは、ただ販売量が増えればいいというのではなく、本物の価値が分かる人にだけ売りたい。本物が分かる人と、その価値観を共有したいと言う気持ちが根底にある。『丹彩舎』のホームページを見ても、商品説明にその心意気が伺える。


●英文ページの興味深い活用に販路開拓の可能性を感じる。

もう一つ、全日空の機内誌である「翼の王国」にも紹介された、「お炭つき」という商品がある。これは、桐の木箱に備長炭を詰めた消臭効果のある商品である。ネーミングもさることながら、デザインも秀逸である。このページだけ英語ページが作られている。なぜなのか。ターゲットは、国内に在住する外国人だという。この話を聞いて、なるほどと思った。
ある伝統工芸を販売している会社の社長が、海外にもホームページで告知したいと言う依頼を受けたときに、まず、国内の外国人向けに英語サイトをオープンすれば、口コミで海外の友人や知人にその輪が広がっていくのではないかという話をしたことがある。まず、国内という足元から、オピニオンリーダーを育てようと言う発想である。このあたりをさりげなく始められると言うのも、ふだんから柔軟な試みにチャレンジされる氏だからではなかろうか。
今回の研究会は、無理をせずに、そしてしっかりした方針を持ってチャレンジし続けることの大切を改めて考えさせられた次第である。

以上