ものづくり補助事業成果事例集
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■メカニカルシールポンプなどの回転機械の軸封部部分(シャフト)に設置されるパッキン部品の一種。軸の回転を妨げないようにしながら、機械で取り扱われる水や油などの流体の外部流出を防ぐ役割を担うこれまでの石油化学、繊維、化学工業の分野で培った豊富な実績やノウハウをもとに電力業界との取引を開始した。これに伴い、大径メカニカルシールの需要も増え、大型品の生産体制・設備の確立が必須となってきた。なかでも、製品の生命でもある摺動面のラッピング仕上げに関しては、ノウハウの流出防止の面からも、外部への委託が困難で大型のラッピングマシンの導入が不可欠となった。そのため、精密な研磨加工が可能な専用の精密片面ラップ盤の導入により、大径メカニカルシールへの対応と従来品の一括加工が可能となったことで、作業能率の向上を始め、研磨加工技術の高度化に取り組んだ。■ラップ盤ラップと呼ばれる平面の台上に工作物を置き、ラップと工作物の間に砥粒としてラップ剤を挟み、工作物に上から圧力を加え研磨することで表面を平坦に仕上げる最終表面処理機械作業テーブル径が大型化された最新精密片面ラップ盤の導入と、50年以上の実績を持つ当社の技術・ノウハウを組み合わせることにより、大径品の研磨加工及び小径品の大量研磨加工が可能となった。大径品の生産体制を構築し、小径品の生産効率の向上を図ることで、当社の優位性を確立することができた。また、生産効率の向上は修理品の短納期へとつながり、修理待ちの時間が短縮されることで、修理品における顧客満足度の向上にも寄与している。事業の背景電力会社から必要とされるメカニカルシールの大径化事業の成果大径品の生産体制構築と小径品の生産効率の向上7〈事業計画名〉 回転機械の性能を支えるメカニカルシールの大径化に欠かせない研削技術の高度化平成28年度補正大径メカニカルシール製造及び小径メカニカルシールの短納期化を実現する研磨加工技術の高度化三和工機株式会社

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