ものづくり補助事業成果事例集
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自動車業界では、燃費性能の向上を目指し軽量化のニーズが高まっており、自動車部品は金属製から強化プラスチック・ゴムへのシフトが求められていた。強化プラスチックの需要の高まりを受け、取引先から「車両用オイルフィルター骨組み部品」のニーズも増加していたが、当時の設備では出力不足により成形に時間がかかり、また強化プラスチックに必要な高い高度の「ガラスファイバー入り樹脂」を使用する際、樹脂を混ぜるスクリューが摩耗しやすく不良率も高くなっていた。そのため「コスト高」「強度不足」「生産時間の増加」などの発生リスクも高くなり、取引先からの要望に対応できていなかった。そこで出力が大きく、耐摩耗スクリュー仕様の設備の導入に踏み切ることとなった。最新型射出成型機と5軸NC制御取出ロボットの導入により、出力の向上と後工程の効率化を実現。既存機器も含めた生産量はおよそ20%の向上となり、取引先から求められていた生産数を充足させる供給体制が確立された。生産数の増加により取引先における当社のシェアが向上。また、機能面・品質面において差別化された製品をより多く市場に送り出すことにより、市場における当社の優位性向上へとつながっている。今後は、引き続きニーズの拡大する自動車産業へのプラスチック製品部材の供給を強化していくと同時に、フィルター部材以外にも製品の幅を広げていこうと考えている。事業の背景自動車部品における金属製から強化プラスチックへの移行事業の成果取引先のニーズを充足させる供給体制の確立37〈事業計画名〉 プラスチック部品の生産効率と製造品質の最適化を実現する生産体制の構築平成30年度補正最新鋭機と50年以上続く熟練された技術が生み出す当社の優位性が増す生産体制の構築株式会社 ソーゴ

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