ものづくり補助事業成果事例集
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卸売業から製造業への転換-事業の背景-法改正からはじまる新事業への進出-事業の成果-CAD/CAM冠製造にシフトチェンジ歯科技工士ならではのチャレンジスピリッツ CAD/CAMシステムを構築するため、国産メーカーの3Dスキャナー、横軸マシニングセンター、縦軸マシニングセンターを導入。3Dスキャナーは支台歯模型の入れ替えが必要なく、一括で計測できるため、作業の大幅な簡略化が可能となり、データをマシニングセンターへ送ることで作業時間の短縮に繋がった。 また、データで管理されているため仮歯と本歯の誤差がほとんどなく、仮歯の時点で実際の感覚を体験できることから、ニーズのあった取引先、なによりも患者から好評を得ることができた。 歯科医療業界の卸売事業を展開していたが、仕入れ価格が高いことから収益率が低く、不安定だったため、事業基盤を安定させるためにも、新たなる事業展開に取り組む必要があった。 その状況の中、2014年に保険診療制度の法改正が行われ、歯科部門で"CAD/CAM装置を用いて製作された歯冠補綴物(以下CAD/CAM冠)"が健康保険適用の対象となった。 全国で16万件あるといわれる歯科医。その8割が技工物を外注に頼っている現状があり、歯科技工士の資格を持っていることから、この法改正を機に製造事業に進出するため、CAD/CAM装置の導入に踏み切った。事業計画名医療器具卸売業から歯科技工業への新事業進出平成25年度補正YOU&M41

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